549579 / かりんとう
神話(逃げ遅れた鳥が上空を旋回する
小さな風が大きな渦を呼んで
人々を翻弄する)
大洪水がやって来て
世界を刷新するのだ
滅びに向かう気配は
一向になかった
文明の繁栄 豊穣なる大地
ただ少しばかり馬鹿になった
人間が増えすぎただけ
預言者は伝える
やがて滅びが来るだろうと
しかし預言者には
マス・コミほどの力はなく
声はかきけされた
逃げ遅れた鳥が上空を旋回する
キュルルルと哀しく鳴いている
小さな波が大きなうねりを呼んで
泥船を押し流していく
そしてやがて沈んだ
船の先端から
朝日が昇り始め、
また新しい1日が始まるのだろう
人のいない静かな朝が
朝日の中から
人のいない静かな朝が
絶望の海から
♪ |
[嵯峨山茂樹] 名作歌詞として推薦しました。
■コメント追記は登録者のみ |