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やや混んでいます。(load average =2.45)

オルフェウス 開発四方山(よもやま)話

四方山話として、本システムを使う上で特に必要はないながら、時々問われる質問に答えています。

■ 自動作曲システム Orpheus 開発の歴史 (2006.10.01 - )

2006年10月に 東京大学 大学院情報理工学系研究科 システム情報学専攻 第一研究室 で自動作曲アルゴリズムの研究開発を開始して以来、自動作曲システム Orpheus 開発はすでに13年以上経過しています。この間に、web 公開、研究発表会での発表と学会受賞(2件)、数十回のTV報道、ラジオ、多数の新聞や雑誌の報道解説がありました。2011年12月29日に公開した Ver 3 は、今も開発が続けられています。 当初からの累積作曲数(同じ歌詞も含めて)は50万曲を超え、 2015年5月6日から取り始めた統計では、アクセスが20万回を超えました。
(2019/11/3 追記:2015/05/06 からの統計では、作曲数 458948 曲、再生回数 3731414 回)

開発の背景
(嵯峨山の個人的背景)
背景

以下は、本技術開発以前の嵯峨山の背景です。突然に技術が生まれたわけではないのです。

【音楽背景】

  • 小学校:ピアノを1年間習った。(受験のため中断後、あとは自己流)
  • 中学校:熱心な音楽専科の先生から、授業2回分で和声学の初歩を教わって、音楽理論に夢中になった。
  • 高校:合唱で全国優勝する一方、作曲法を自習し、ショパン風の作品を書いた。
  • 大学以後:合唱を続ける傍ら、合唱曲作曲継続。しかし、なかなか自分で満足できる作品は作れない。それが本技術の開発動機の一つになった。
【研究背景】
  • 就職後は、音声認識、音声合成、日本語解析、自動翻訳の研究遂行。
  • 大学に転職後は、日本語対話エージェントなどの研究遂行。特に、リーダーとして10機関とともに行った大プロジェクトでは、音声合成に必要な韻律自動解析の技術部品が開発された。
  • 同時に、音声認識の理論を活かして数理モデルを用いた音楽情報処理の研究を開始。その最初の研究(1999)の一つは、与えられた旋律に適切な和声を付与する問題で、それを音声認識で用いる隠れマルコフモデル(HMM)を用いて最尤解探索により解いた。後に、この発想を逆にして、和声が与えられたときに、最尤旋律解を求める数理定式化に至った。
構想と人手シミュレーション
(嵯峨山)
研究構想段階(Ver -1)

そもそもこの研究はどのように始まったか、という質問をよく受けるので、お答えします。 2006年5月から嵯峨山が自動作曲構想・アルゴリズム立案・人手で検討。

和声進行に従って、日本語韻律を守って旋律を生成するアルゴリズムを構想。 まずはそのアルゴリズムを人手で実行して、十分な作曲結果が得られるかを検証し、予想したよりうまく行きそうとの見込みを立て、最適解探索は人手に代わって動的計画法で自動計算できる見込みを立て、それは卒論レベルの教育的課題に好適と考えて、半年後に始まる卒論生配属時に学生にテーマ提示することにした。 以下は、構想中の自動作曲法の人手シミュレーション(機械的に手順を実行)で作成した検証曲の例。各曲とも歌詞のイントネーションに従い、一定のリズムで、和声進行に合わせて旋律音が選ばれている。


●歌詞:「吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生まれたか、とんと見当がつかぬ。」
●韻律:/わ^がはいわ/ね_こで^あ_る/な^まえわ/ま_だ/な_い
    /ど_こで/う^まれた_か/と^んと/け^んと_おが/つ^か_ぬ/
作例1: 校歌風 楽譜
作例2: バラード風 楽譜
作例3: 3拍子 楽譜
作例4: 無調風(増三和音半音下降) 楽譜
作例5: バラード風改作 楽譜
作例6: コミカル:遠い転調 楽譜
作例7: コラール風(教会風) 楽譜
ミュージカル風まとめ( 子猫→コーラス→狩人猫→コーラス→オペラ猫→コーラス→猫の教会→コーラス→孤独な猫→コーラス) 楽譜
少し長めの歌詞: バラード風 楽譜
4年生卒業研究
(中妻:4ヶ月)
Ver 0

東京大学工学部計数工学科の卒業研究(システム情報工学コース4年生は10月から4ヶ月)のために、その半年前から嵯峨山(教授)が構想していた日本語テキストの韻律からの自動作曲の原理とアルゴリズムを、10月に配属された4年生(中妻)が理解・実装・実験し、自動作曲動作を確認した。当初はデータは入力も出力もすべて数字であり、数字を手書きで楽譜に書き換えていた。周囲からは「楽譜だけでは分からない」「音で聴きたい」と評され、次のステップに繋がった。

Orpheus Ver 0.0 開発者 (2006.10-2007.3)

  • 中妻 啓(卒論生): 旋律生成、楽譜生成印刷、結果評価
  • 嵯峨山 茂樹(教授): 構想、アルゴリズム発案、伴奏生成スクリプト作成
  • 研究室スタッフ(西本卓也、酒向慎司):技術的な支援

■ ドラえもんの「メロディーお玉」

開発者は、もちろん、ドラえもんのことは以前からよく知っていましたが、「メロディーお玉」の話は長らく知りませんでした。 2019年12月28日の「ドラえもん50周年」の特別番組への出演のお話をNHKから頂いて、初めてドラえもんの本(てんとう虫コミックス「ドラえもん」第16巻 pp.119-125)を買って読みました。

読んでみるとOrpheus の原理とあまりにも近いので驚きました。時期的には、Orpheus よりドラえもんの方が30年以上前なのに、原理までそっくりの「ひみつ道具」を考えた藤子・F・不二雄先生は、すごい未来予測能力をお持ちですね。似ている点を並べてみると、

比較項目ドラえもんOrpheus
対象者 ジャイアンはシンガーソングライターを目指していて、「作詞はともかく、曲の方がなかなか作れないのだ。」と言って、悩んでいる。そういう人は多いのではないか? Orpheus も、作詞はできるが曲を作るのは大変、というユーザを想定して、歌詞さえあれば自動で作曲する技術を開発した。
入力 ドラえもんが取り出した「メロディーお玉」は、マイクからの音声で歌詞入力する。 Orpheus はキーボードから入力するが、開発者(嵯峨山)は長らく音声認識の研究を行っていて、音声認識に関しては数百編の論文があり、これは自動作曲の論文数よりはるかに多いくらいで、「メロディーお玉」のように喋って入力することも技術的には可能だ。(むしろその方が本来の専門。)
作曲の原理 ドラえもんが取り出した「メロディーお玉」は、入力した歌詞に従ってお玉(音符)が自動的に整列するのだが、 Orpheus の作曲原理も、音符の並びをグニャグニャと変化させて、指定された歌詞の抑揚と和声(コード進行)とリズムに最も合うように整列させるのだ。(専門的には、隠れマルコフモデルの確率最大経路をViterbi探索する。)作曲はたいてい1秒以内で終わる。
楽譜出力 ドラえもんが「メロディーお玉」の作曲結果をジャイアンに見せたら、ジャイアンは「知ってるくせに! おれは楽譜を読めないんだっ!」と怒り出す。 Orpheus も、もともとは自動作曲が目的で、楽譜を出力した。しかし、それではよくわからないという意見があって、音も(おまけで)合成するようにしたのだ。
自動演奏 ドラえもんは、「タイムふろしき」を掛けて急いでお玉をカエルに育て、作曲結果を歌わせる。 Orpheus も、十秒くらいかけて歌声や伴奏音を合成する。これでも人が楽譜を見て実際に歌うより速い。タイムふろしきの効果かな。
作曲条件設定 ジャイアンは気に入って「これでどんな曲でも作れるのか?」と尋ねると、ドラえもんは「ダイヤルを合わせれば、楽しい曲、悲しい曲、勇ましい曲、何でもお好みしだい。」と答える。 Orpheus では、ダイヤルでないが、マウスで作曲条件メニューでいくつかの項目を選択クリックすれば、お好み次第の曲が作れる。
最終目的 ジャイアンは「メロディーお玉」を使って100曲作り、リサイタルを催すが、 Orpheus も人に歌ってもらう作曲マシンとして作られた。合成音声はあくまで楽譜より分かりやすくするための仮の音源で、決して Orpheus の実力ではないのだ。
本当にそっくりですね。

■ Orpheus の動作原理解説

(この部分は従来の ver 2.1 の Oprheus 解説を流用。今も基本は変わらない)

解  説

1.言葉と歌詞のイントネーション

    この自動作曲システムのキーワードは「言葉のイントネーション」です。イントネーションとは、言葉を読み上げるときの音の上下動のことで、日本語の意味理解に大きな役割を果たしています。たとえば「はし」という単語の読み方を変えると「箸」にも「橋」にも聞こえるように、異なったイントネーションで読みと意味が変わってしまうのです。

    言葉のイントネーションと似て、歌のメロディも歌詞についた音の上下動です。つまり、歌詞にメロディをつけることは、同時に歌詞の言葉に改めてイントネーションを付けている、と見ることができます。 もし、歌詞にその言葉本来のイントネーションと異なるメロディをつけるとどうなるでしょうか。「橋」と「箸」の場合、たとえ本来の歌詞が「橋」であっても、「は」から「し」へと下降するメロディで歌えば、聴き手には「箸」と間違って聴こえてしまう可能性があります。

    したがって、歌詞の内容を正しく伝える自然なメロディーラインのためには、歌詞のイントネーションの上下に従ってメロディをつくることが重要であると言えます。


2.オルフェウス メロディー作曲のしくみ

    そこでオルフェウスでは、歌詞のイントネーション解析に基づいてメロディを作っています。 キーボードから入力された歌詞のイントネーションを、標準語のデータベースを用いて解析します。次にそのイントネーションの上下に従ったメロディを制作します。

    もちろん、音の上下だけでは音楽らしいメロディはつくれません。そこで、メロディーのリズムやコード進行に合う、最もふさわしいメロディを探します。多数考えられる音の並びの候補からもっとも良いメロディを探すことはコンピュータといえども難しく感じられますが、動的計画法というアルゴリズムによりベストスコアのメロディを効率的に探すことができます。


■ Orpheus 研究発表論文リスト

(済みません、作成中なので、フォーマット統一やリンクはまだ十分でありません。)