Ver. 3.25
(Aug 2024-)
orpheus2024a 
"未登録ユーザ" (#0)  ↓おもな利用メニュー
試す
自動作曲を試す(体験用・アカウントなし)
ユーザ登録(無料アカウント取得)
② ログイン(結果保存、DL等、全機能OK)

もっと...● ユーザ登録などの使い方紹介+作曲サンプル
● 使用法動画を見る
FAQ:よくある質問
● 新着情報(一覧・更新)
作品の著作権・公開・利用について
④ ログアウト(自分専用PCなら不要)

マニュアル
●Orpheus 先頭ページへ
●開発の歴史 (2006.10.01 - )
●取材対応連絡先
サイトマップ
聴く
公開曲:最近再生順・歌詞と評語も表示
厳選名作(運営者評価★★★★★)
新着情報

もっと... あなたの作品総リスト(要ユーザ登録)
●同じ歌詞に色々な作曲例
公開曲:最近再生順
公開曲:最新作曲順
公開曲全情報(遅)
公開作品番号から再生
未公開idから再生
高音質作品
bookmarkから
●厳選作品★★★★
●優秀作品★★
●Orpheus初期の名作選
●分類:小模範曲◆
●分類:インスト曲@
●分類:二重唱曲
初期の推薦作
公開曲:idから再生
未公開曲:idから再生
投稿歌詞への作曲作品
「いいね!」数ランキング
download 数ランキング
人々
登録ユーザ紹介:最近活動順
登録ユーザ紹介:最近登録順
ユーザ番号からユーザを探す

もっと...●登録ユーザ紹介:公開曲数順・遅!
登録者フォーラム

登録者Q&A
一対一連絡記録
一対一連絡開始
●達人たち作品展

●皆のbookmark数
●人々の模範作品
●人々の名作詩
■ユーザ作曲数(PW不着?)
探す
作品キーワードから
カテゴリ評語から
投稿歌詞から

もっと... bookmarkから
新着コメントから
●優秀作品★★
●初期の名作選
●メディア紹介記録

●厳選作品★★★★
優れた歌詞から
●コメントに"ChatGPT"とある
●コメントに"自動作詞"とある
●全コメントから
推薦リストから
●達人の推奨
いいね!新着順100
いいね!票数順100
●高音質作品
知る
開発の歴史
マニュアル
著作権について

もっと...● 上達するには
●作曲部品説明

和声一覧試聴
和声一覧楽譜付き試聴
和声個別試聴
● お勧め和声紹介作品
●ランキング:和声進行

●リズム形比較
●リズム形1/3
●リズム形2/3
●リズム形3/3
●ランキング:旋律リズム
●ランキング:副旋律リズム

伴奏音一覧試聴
伴奏音個別試聴
●ランキング:伴奏楽器

伴奏音形一覧試聴
伴奏音形個別試聴
●ランキング:伴奏音形

ドラムス試聴
●ランキング:ドラムス使用回数

歌声試聴
●音源比較(曲例)
発展
●有用情報リンク
●新・名曲10選(by Mc Co-HEYさん)
●名曲99選(by Mc Co-HEYさん)

もっと...
●和声選択パレット(by さといもさん)*
●xmlファイルへ(by さといもさん)*
●音の仕上げ(by ITmedia)*
伝える
各種情報・外部リンク
誰でも感想など
登録者フォーラム
Q&A (登録者)
一対一ユーザ間

もっと... 開発協力者会議
●Media報道(2020年以前)
●Media報道
●TV放送記録表
●開発ニュース 2022.3 まで

Warning: Undefined variable $Coop in /home/orpheus/v3/public_html/Orpheus-menu-items.inc on line 299
●version+連絡先
●開発チーム
●開発よもやま話
●免責事項
●自動伴奏など、他の研究デモ

作品 788665 のダウンロード

● 公開決定作品なので、誰でもダウンロードできます。
● Windows の場合:ファイル名を右クリックして「名前をつけてリンク先を保存」でダウンロードできます。

データ種別サイズ(Bytes)ファイル名ファイル仕様
mp3 音楽ファイル 7901935 788665.mp3 MPEG ADTS, layer III, v1, 128 kbps, 44.1 kHz, JntStereo
MIDI データ(カラオケ用、加工用) 119592 788665.mid Standard MIDI data (format 1) using 12 tracks at 1/384
pdf 楽譜 3789132 788665.pdf PDF document, version 1.4, 73 pages
lilypond 楽譜データ 118925 788665.ly Unicode text, UTF-8 text

「フランダースの犬(ネロとパトラッシュの死)」 マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー作 荒木光二郎訳 作曲クーマー
♪

パトラッシュはしんとしずまり返った
丸天井の広大な空間の中を、
そのしるしをたどっていきました。

そして、まっすぐ教会の
内陣の入り口まで来ると、
石の床の上に倒れている
ネロを発見しました。

 パトラッシュは忍び寄り、
少年の顔を触りました。
「ぼくがあなたに忠実でなく、
あなたを見捨てるとでも思ったのですか? 

ぼくが犬だからって?」
 パトラッシュは人間の言葉は話せませんでしたが、
黙ってさわることで
こうネロに語りかけたのです。

 少年は低く叫びながら起きあがり、
パトラッシュを抱きしめました。
「一緒に死のう」と、
ネロはつぶやきました。

「みんな、ぼくたちに用はないんだ。
ぼくたち、二人きりなんだよ」
その答えに、パトラッシュは
もっとネロのそばに近づき、

頭を若い少年の胸の上に乗せました。
パトラッシュの茶色の、悲しい目に、
大粒の涙が浮かびました。

自分自身のためではありませんでした。
なぜなら、パトラッシュは
幸せだったのですから。

 彼らは刺し通すような寒さの中で、
一緒にぴったり寄り添って
横たわっていました。

北の海からフランダース地方の
堤防を吹き抜けてきた激しい風は、
まるで氷の波のようでした。

それは触れた生き物すべてを凍らせました。
彼らがいた巨大な石造りの丸天井の建物の内部は、
雪に覆われた外の平野より、
もっとひどく冷たかったのです。

時々、コウモリが闇で動きました。
時々、かすかな光が、彫像が
列になっているところに差し込みました。

ルーベンスの絵の下で
彼らは一緒に静かに横たわり、
寒さで感覚がまったく麻痺して、
ほとんど夢見心地になりました。

 一緒になって、彼らは
昔の楽しかった日のことを夢見ました。

夏の草原の中、花が咲いている
草の間をぬって追いかけっこをしたり、
晴れた日に高いガマの木陰の水際に座って、
船が海の方へ行くのを見た日のことを。

 突然、暗闇の中から、
大きな白い光が通路いっぱいに流れ出しました。
雲の間から、月が輝きました。
雪は、やみました。

外の雪から反射される光は、
夜明けの光のように明るく輝きました。
光はアーチを伝って二つの
絵の上を照らしました。

ネロはその絵をおおっていた
覆い布をさっと取りました。
その瞬間、「キリスト昇架」と
「キリスト降架」が見えました。

 ネロは立ち上がって、
腕を絵の方に伸ばしました。
熱烈な歓喜の涙が、
彼の血の気のない顔に輝きました。

「ぼくは、とうとう見ることができた!」
 ネロは声を出して泣きました。
「神さま、もう十分です!」

 足で支え切れなくなって
ひざまづきましたが、
ネロはなおあこがれていた
キリスト像を見上げ続けていました。

ほんのしばらくの間、まるで天国の玉座から
流れ出してきたかのように、
明るく、甘く、強い光が、
あんなにも長い間ネロが見ることができなかった

神聖な光景を照らしだしました。
突然、光は消えてしまいました。
再び暗闇がキリストの顔を覆(おお)いました。
 再び少年は両腕で犬の体をだきしめました。

「ぼくたち、もうじきイエスさまに会えるんだよ、
あそこで」と、ネロはつぶやきました。
「イエスさまは、ぼくたちを
離ればなれになさりはしない、と思うんだ」

 翌朝、教会の大聖堂の聖壇のそばで、
アントワープの人々は二人を見つけました。
彼らは、どちらも死んでいました。

夜の寒さは、若い命も、年老いた命も
等しく、凍え死なせたのでした。

クリスマスの朝が明けて、
司祭たちが教会にやってきた時、
ネロとパトラッシュが一緒に
石の上に横たわっているのを発見したのです。

覆いがルーベンスのすばらしい名画からはずされ、
二人の頭上では、朝日の新鮮な光が、
いばらの冠をかぶった
キリストの頭を照らしていました。

♪