雨の詩雨は愛のやうなものだ それがひもすがら降り注いでゐた 人はこの雨を悲しさうに すこしばかりの青もの畑を 次第に濡らしてゆくのを眺めてゐた 雨はいつものありのままの姿と あれらの寂しい降りやうを そのまま人の心にうつしてゐた 人々の優秀なたましひ等は 悲しさうに少しつかれて いつまでも永い間うち沈んでゐた 永い間雨をしみじみと眺めてゐた 【間奏】 【後奏】
audio
■コメント追記は登録者のみ