451120 / かりんとう
腐りかけのマドレーヌ腐りかけのマドレーヌ
テーブルにおかれたまま
誰も食べる人なく
ぼろぼろと崩れてく
君と一緒に食べようと
列に並んで買ったのに
君と食べることもなく
数える朝は七日目
君が戻ってくるまで
残しておこうと思った
君が好きなマドレーヌ
腐りかけのマドレーヌ
君と別れたあの夜
去り際の君の涙
僕はののしるだけで
最後までバカだった
いつもあんなにけんかして
だけど仲良しだったから
何を言っても大丈夫と
勝手に思ってたんだ
君が初めてこの部屋
来たとき買ってきてくれた
マリーポールのマドレーヌ
ふたり食べたマドレーヌ
君が戻ってくるまで
残しておこうと思った
腐りかけのマドレーヌ
腐りかけのマドレーヌ
腐りかけのマドレーヌ
僕は涙で食べる
塩味がきいてるね
それと少しすっぱい
いつか思い出になったとき
君の隣にマドレーヌ
初めて食べた日のこと
思い出して泣くだろう
君が戻ってくるまで
残しておこうと思った
腐りかけのマドレーヌ
思い出だけのマドレーヌ
腐りかけのマドレーヌ
腐りかけのマドレーヌ
あああ
ああ
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