293373 / zAsso
社畜物語ある日、彼は飛ばされた
一番きついあの場所に
彼を辞めさせるため
「辞める」と言わせるため
確かに彼は仕事できないし
何かあると言い訳するし
突然絶叫し始めるし
不意に徘徊し始める
だけど、優しく接すれば
心開いてくれる
なのに、皆煽ってばかり
忙しさを盾にして
それは何も守ってくれない
見せたら相手の思う壺だ
明日から一文無し
寒さと飢えに打ちひしがれる
悪評が先回りして
実際、見ていないのに
非難されてきたけれど
そんな悪い奴じゃない
話さないと分からない
どんな人であるのか
彼は今日も歩いてゆく
噂話に目もくれず
【後奏】 |
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