![]() ![]() Ver. 3.25 (Aug 2024-) orpheus2024a |
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データ種別 | サイズ(Bytes) | ファイル名 | ファイル仕様 |
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mp3 音楽ファイル | 2541312 | 529820.mp3 | MPEG ADTS, layer III, v2, 128 kbps, 16 kHz, JntStereo |
MIDI データ(カラオケ用、加工用) | 55307 | 529820.mid | Standard MIDI data (format 1) using 14 tracks at 1/384 |
pdf 楽譜 | 2055537 | 529820.pdf | PDF document, version 1.4, 12 pages |
lilypond 楽譜データ | 47236 | 529820.ly | Unicode text, UTF-8 text, with very long lines (343) |
「will」 砒野
♪ 私は余命宣告を受けた訳ではない また自死の決意を固めたというのでもない 私にはこの遺書がいつ公になるか全く分からない 寧ろそんな事はまずないだろうと高をくくっている始末さ 書いている時の気楽さからして これは遺書と名が付いた世界のどの著述の中でも かなりふざけた部類に入る事はなんとなく想像ができるね 何故私はこんな物を書き始めたのか ♪ 魔が差したという言葉は決して適当ではないだろう こんな好奇心の何処に裁かれるべき悪を見出すの そう問うと誰かがすかさず死を弄ぶなと批判する そんな人も世界には少なからず居る事は知っているよ しかし私は既に直感的に悟っている 彼らと私との間には恐ろしく深い隔たりがあり 決して分かり合える日は来ないのだという事を その溝を埋めんとするどんな努力も無駄だという事を 普段は何事も話し合いで解決できると口先では言うが 私は本当はそんな事は毛ほども思っていない あれ何の話だっけ ああそうだ分かった私はメンヘラなんだな ♪ 昔の私ならこんなどうしようもなく後ろ向きになる度に 苦しい自己嫌悪に襲われて小さく縮こまって震えてた でも数多の呵責を経るにつれて少しずつ その不快感は陶酔へと変わっていったんだ 挙句私はこんな有様になってしまったけど それでも私は己を愛し続けている あらゆる厭悪の感情は結局自己陶酔に帰結するのさ つまる所それは一種の自己愛なんだよ そしてこの歌も自己愛の表現方法の一つだ そもそも遺書という存在自体が自己陶酔の権化だからさ 私はこの歌をこれから何度も何度も聴き返して 殆ど自慰みたいな自己陶酔の感傷に浸るのだろう ♪ |