作品 515317 のダウンロード

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職場だった。 
雨の中、外に出た。 
雨水が地面を勢いよく流れていく。 
広い部屋で雨宿りをした。 

ひどく退屈な時間だ。 
外の仕事を済ませて、職場に戻る。 
１階の水場で、やりかけの作業を始めた。 
空き缶を水ですすぐ。 

横から、若い同僚が、この作業の意義を語る。 
昨日のテレビでの話を引用している。 
この話は、どこかで聞いたことがあるな。 
雨宿りをしていた場所で、自分が語っていた話か。 

同僚は、私の感想を聞く前に、
呼ばれて階段を上がっていった。 
空き缶が、ようやくきれいになった。 
ゴミ箱に捨てる。 

ここで、目が覚めた。 
カーテンの向こうは、明るく晴れている。 
寝る前に飲んだ薬の説明書を読み返す。 
なるほど、「悪夢」は副作用なのか。

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